ヒマラヤについて![]() |
【 ヒ マ ラ ヤ, Himalaya 】(ウィキペディアより) インド亜大陸とチベット高原を隔てているカラコルム山脈、ヒンズークシ山脈、パミール高原から続く無数の山脈から構成される巨大な山脈である。 ヒマラヤ山脈の全長は西のナンガ・パルバット(パキスタン)から、東のナムチャバルワまでじつに2400kmに及び、ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタンの6つの国にまたがる。また、いずれも最大級の大河であるインダス川、ガンジス川、ブラマプトラ川、長江の水源となっており、このヒマラヤ水系には約7億5千万人の人々が生活している。(これにはバングラデシュの全人口が含まれる。) 有名なシアチェン氷河を含む非常に多くの氷河が存在し、その面積は極地を除く地球上では最大である。
世界の屋根 ヒマラヤ 1979年、世界最高峰チョモランマ(エベレスト:8848メートル)を中心とするサガルマータ国立公園(ネパール)が世界遺産に登録されました。ヒマラヤの魅力は長大な氷河と巨大な岩壁とが織り成すダイナミックな自然景観に留まりません。平原から5000メートルの高地(亜熱帯−落葉樹林帯−高山帯)にかけての大森林地帯には、希少種の雪豹、青いケシを初め多種多様の動植物が生息しています。動植物だけではなく、人間も多彩な顔を見せます。モンゴル系、チベット系、インド・アーリア系の民族は独自の文化・習慣を現在も保って暮らしているのです。
インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突により生じた地球の巨大な”皺”。東西2400Km、南北250Km、ブータン・中国・チベット・ネパール・インド・パキスタンに股がる大山脈。その中に日本本土はすっぽりと収まってしまう。ヒマラヤとはサンスクリット語で「雪の住家」の意。世界の8000メートル峰14座の全てがここに集っています。真白に輝き天空に屹立する姿は「神々の座」 と地元民より崇められ、昔も今も世界中の人々のロマンをかき立てて止みません。日本列島に水の恵みをもたらす「梅雨」。この大山脈が要因となっていることは意外と知られていません。
ヒマラヤの砂漠化”を憂慮する地元の専門家もいるのです。更に、大国の国境が交わる地政学的な不安定さと多様な民族状況がもたらす(「チベット問題」を初めとする)民族問題、紛争、核実験なども看過出来ない問題。そして、地球温暖化の影響…この20年ほどで氷河が急速に融け幾つもの氷河湖が発生しています。決壊するものもあり、温暖化の原因とは殆ど何ら関係のない地元の人々に甚大な被害を及ぼしています。 ヒマラヤを凝視すれば、確かに「地球」の今の姿が見えてきます。 |
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